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救命活動に関する情報(2006/4)

   

千種区歯科医師会では心臓突然死を防ぐのに効果がある
AED(自動体外式除細動器)を会員の歯科医院109ヶ所に、
5月末までに順次導入いたします。

これは歯科医師会としては全国初の試みであります。

 

AEDは現在県内に多数の人が集まる場所やスポーツ施設
などを中心に一部設置されています。

ご存知のとおり、救命は最初の数分が勝負です。区内を
網の目のような歯科医院に設置することにより、医院の近所で
心停止になった人の蘇生を手助けすることができます。

また、精神的なストレスがかかりやすい歯科治療も、
患者さんは安心して治療を受けて頂けます。

除細動とは、主に心室細動を起こした心臓、つまり痙攣を起こして血液を全身へ送るポンプ機能を果たせなくなった心臓に電気ショックを与えることです。

電気ショックにより心臓の痙攣が止まり、その後、規則的な収縮が再開してポンプ機能を取り戻すことができます。

「突然の心停止」を起こした方の命を救うためには、「救命の連鎖」といわれる4つの行動を迅速に行うことが重要です。

  1. 迅速な119番通報
  2. 迅速な心肺蘇生法
  3. 迅速な除細動
  4. 迅速な高度救命処置

が傷病者の救命率を高めます。

 

突然の心停止を起こした方の救命率は、除細動が1分遅れるたびに約10%の割合で低下します。救命のためには、できるだけ早く除細動を行うことが重要です。

 

ADE(自動体外式除細動器)

AEDとは除細動、つまり心臓に電気ショックを与える器械です。

操作は音声ガイダンスにより支持され、電気ショックが

必要かどうかもAEDが判断します。高度な専門知識を必要とせず、

安心して簡単に操作することができる装置です。

アメリカにおいては既に一般市民のAEDによる除細動が行われており、学校や公共施設、一般企業などに多くのAEDが設置されています。

私達の地域においても、我々歯科医師や、区民の皆さんによる早期の除細動が実現すれば、突然の心停止からの救命率が向上すると期待しています。